国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学大学院 連合農学研究科

国際化活動

南部アジア地域における農学系博士教育連携コンソーシアム(IC-GU12)

本研究科では,平成 24年7月の第1回国際会議にて6か国 9大学を招き「南部アジア地域における農学系博士教育連携コンソーシアム」(以下,IC-GU12という。)締結に向けた議論を行い,翌 25年7月開催の第2回国際会議にて正式にIC-GU12が締結され活動が始まりました。現在は,日本を含め8か国18大学が加盟しております。このコンソーシアムを通じて,演習や国際学会でのポスター発表等を通じた英語スキルの向上による「コミュニケー ション力」の強化,学生を海外に派遣し,現地の教員・学 生とのグループワーク等を通じた「課題発掘・解決力」の強化,海外企業におけるインターシップや海外大学との共同研究等,海外における実践的な経験を通じた「教育・ 研究実践力」の強化を図り,グローカルリーダーを養成します。

コンソーシアム加盟大学(平成31年1月1日現在)
  • ダッカ大学(バグラディシュ)
  • 広西大学(中国)
  • アッサム大学(インド)
  • インド工科大学グワハティ校(インド)
  • アンダラス大学(インドネシア)
  • ボゴール農科大学(インドネシア)
  • ガジャマダ大学(インドネシア)
  • スブラス・マレット大学(インドネシア)
  • ランポン大学(インドネシア)
  • バンドン工科大学(インドネシア)
  • チュラロンコン大学(タイ)
  • カセサート大学(タイ)
  • モンクット王トンブリ工科大学(タイ)
  • ハノイ工科大学(ベトナム)
  • チュイロイ大学(ベトナム)
  • ラオス国立大学(ラオス)
  • バングラデシュ農業大学(バングラデシュ)
  • マリアノマルコス州立大学(フィリピン)
  • 静岡大学(日本)
  • 岐阜大学(日本)

IC-GU12の主な活動

UGSAS-GU Roundtable & Symposiumの開催

加盟大学の国際担当理事や学部長,若手研究者(主に本研究科修了生)が一同に会して,IC-GU12の活動方針や点検,改善方策を議論します。具体的には,「農学系博士教育の質の保証と社会貢献の向上を目指す国際連携活動」の一環であるダブルPhD ディグリープログラムとサンドイッチプログラムの進捗状況と広報を含めた現状報告のほか,海外共同実験室(ラボステーション)の運用方法,国際シンポジウムやワークショップの開催方針など,南部アジア農学系博士課程教育連携コンソーシアムの将来に向けた活発な提案,意見交換を行います。また,新規加盟大学の承認もこの会議で行います。

ダブル/デュアルPhDディグリープログラムの締結

締結状況
  • ダブル PhD ディグリープログラム
    • チュラロンコン大学(タイ)
    • 広西大学(中国)
    • カセサート大学(タイ)
    • モンクット王立トンブリ工科大学(タイ)
    • アンダラス大学(インドネシア)
    • ボゴール農科大学(インドネシア)
    • ガジャマダ大学(インドネシア)
    • スブラスマレット大学(インドネシア)
  • デュアル PhD ディグリープログラム
    • ダッカ大学(バングラデシュ) 平成 25 年 12 月締結

共同実験室の設置

本研究科では,これまでにIC-GU12加盟大学6 校に共同実験室を設置しました。これは,IC-GU12加盟大学の教職員あるいは学生ならば利用できる施設であり,今 後も利用を活発化し,さらなる研究交流を進めていきます。

設置場所
  • ボゴール農科大学(インドネシア) 平成 26 年 12 月設置
  • スブラス・マレット大学(インドネシア) 平成 27 年 12 月設置
  • ダッカ大学(バングラデシュ) 平成 27 年 12 月設置
  • カセサート大学(タイ) 平成 28 年 2 月設置
  • アンダラス大学(インドネシア)
  • モンクット王立トンブリ工科大学(タイ)

UGSAS-GU, JAPAN International Workshop with Sebelas Maret University 2015 の開催

岐阜大学大学院連合農学研究科では,同応用生物科学研究科 及 び スブラス・マレット大 学(UNS)の協力を得て ,11月30日(月)・12月1日(火)の2日間,インドネシアのソロパラゴンホテル(ソロ市)において『第 2 回国際ワークショップ』を開催しました。 本企画は,大学のグローバル化の推進と現地産業界との交流を推進することを目的とし昨年度から実施しています。 今年度は,「生物環境科学」をメインテーマとし,初日の30日(月)はソロパラゴンホテルで国際ワークショップを開催しまし た。ラフィク カルシディ(UNS)学長と鈴木文昭岐阜大学理事(国際・広報担当)の基調講演,千家正照研究科長と向井譲教授の研究科紹介,平松研教授,大西健夫准教授,広田勲助教3名の研究紹介,UNSからは 2名の教員による研究紹介,インドネシアの地元企業であるExperimental Stations for Rivers の企業紹介を行いました。総勢 110 名ほどの参加者は,熱心に耳を傾けており意見交換も活発に行われました。またこの機会を活用し, UNS International Office のタウフィック アルマクムン氏と国際企画課の迫千尋係長が打合せの場を持ち,両大学が実施してい る国際関連事業や今後の交流等について意見交換を行いました。 その後の情報交換会では,UNSの修士学生や研究者や地元企業との研究交流が行われ,グローバル化促進のための交流の場となりました。

IC-GU12 共同実験室の設置及び開所式の開催

本研究科では,UNS 内に設置された岐阜大学オフィスの利用状況及び共同実験室の開所式を開催しました。テープカットは,サマンフディ教授(農学部副学部長)と千家研究科長が行い,本研究科が購入した実験装置等の確認を行いました。 この共同実験室は,UNS のデヴィ准教授(岐阜大学客員准教授)の管理のもとIC-GU12加盟大学の教員と学生に開放し, 環境科学関連の研究拠点とします。

研究インターンシップの実施

本研究科では,平成27年度に5 名の学生が IC-GU12 加盟大学であるボゴール農科大学,インド工科大学グワハティ校及びアンダラス大学で研究インターンシップを行いました。参加した学生は,海外で行う実験にとまどいながらも,現地でしかできない実験を数多く行い,その結果を日本に持ち帰ることで, 自分の研究の見聞を広めることができました。 また,帰国後には研究インターンシップ報告会で成果を報告し, 他の学生のモチベーション向上にも一役買いました。